ディープな裏難波の中心地!味園ビル

難波といえばミナミ、と呼ばれる地区のなかでももっとも中心に位置する場所ですね。道頓堀やアメリカ村など、一般的に大阪といわれて連想するような場所はほとんど難波周辺のものです。ですがそんな誰もが知っている難波地区のなかでもあまり観光客が足を向けない、隠れたディープスポットがあります。

◆裏難波を知るには、味園ビルへ

裏難波を体験したいなら、中央区の千日前にある味園ビルへ行ってみましょう。味園ビルはいわゆる複合商業ビルで、ビルのなかに様々なテナントが軒を連ねています。もともとはミナミ、千日前一帯の歓楽街を代表するビルでしたが、バブルの崩壊とともに低迷。しかし2004年に心機一転、テナント料を大幅に値下げしたことによって若いオーナーによるバーや飲食店などが続々と出店。現在では新宿のゴールデン街に並ぶ、サブカルチャーの中心的存在として復活を遂げています。

ちなみに2011年までこのビルに出店していたキャバレーの「ユニバース」は2015年に公開された、「味園ユニバース」の映画のモデルとなった場所です。残念ながら現在は閉店し、キャバレーがあった場所はクラブとして使われています。またブレイク前の和田アキ子やピンレディーが出演したいたというエピソードもあり、現在でも伝説的な存在として語り継がれているようです。

味園ビルに出店しているテナントはバーや飲食店がメインですが、オタク要素や一般的には受け入れられない特別な特徴を出しているテナントがほとんど。とにかくサブカルチャーにフィーチャーされたテナントが多く、古いビルでありながらWi-Fiも完備。サブカルチャー好きの若者やネット上では「大阪ミナミの魔窟」なんて代名詞で呼ばれています。

◆味園ビルへ一歩足を踏み入れれば、まるで別世界

味園ビルの魅力は外観と内装が全く違うところ。外観は割とシンプルなビルなのですが、一歩足を踏み入れればそこはまるで別世界。建設当初のモダンで高級な雰囲気とサブカルチャーがもつポップさが化学反応を起こしたようにマッチして、独特の空気感を醸し出しています。

さらにそんなビルにテナントを構えるオーナーたちも個性的で、アンダーグラウンド界ではかなりの知名度を誇る店もちらほらあるのだとか。例えば「深夜喫茶銭ゲバ」。店名はオタクならだれもが知っているジョージ秋山さんが描くマンガが由来だそうです。なので店内ももちろんジョージ秋山さんはもとより、マンガにちなんだものも多く置いてあります。ただ内装がもともとモダンでシックな雰囲気なので、おいてある雑貨達のコミカルさが妙に際立ち、本当に不思議な空気感。それでいて何時間いても飽きない不思議な空間となっているそうです。オーナーも個性的ながら聞き上手でセンスもよく、サブカル好きの好みをばっちりおさえてくれるのだとか。サブカル好きならずとも足を踏み入れてみたい店のひとつです。ほかにも小さなスナックが軒を連ねるエリアがありますので、色々とはしごしてみるのもおもしろいでしょう。

いつの時代も密かに人気となっているサブカルチャーやアングラ。今でこそかなり認知されてきましたが、それでも苦手としている人は少なくありませんね。ですがそこをあえて踏み込んでみるのがおもしろいのです。とくに味園ビルの場合はオーナーだけでなく地元民が集まっていることが多いため、初対面でも会話が盛り上がることも珍しくありません。そしてそのふれあいを求め、またビルへを足を向けてしまう。これが味園ビルの本当の魅力のようですね。

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