秀吉も浸かった有馬温泉

神戸には日本最古の温泉で三名泉の一つ、1300年の歴史を誇る有馬温泉があります。昔から皇族・貴族・文化人に愛されてきた温泉で、中世には清少納言が言及したことも。そんな歴史ある有馬温泉ですが、神戸駅から30分で着く、行きやすい温泉なのです。

◆有馬温泉の特徴

有馬温泉のお湯は、空気に触れると褐色になる「金泉」と、炭酸を多く含む透明な「銀泉」の主に2つが有名です。金泉は海水よりはるかに塩分濃度が高く、舐めると塩辛い泉質になっています。療養効果としては、冷え性、腰痛、筋・関節痛、末梢血行障害などへの効果が。塩が肌につき、薄い皮膜を作るため、保湿効果が持続します。また、メタ珪酸という物質が含まれているので、肌触りがマイルドになり、保湿効果も高くなっています。他にも殺菌作用があるので、感染症皮膚疾患に効果を発揮し、各種アレルギー皮膚疾患にも効きます。金泉から出てそのまま上がると皮膚がひりひりしてしまうので、必ず上がり湯を浴びましょう。

銀泉の方は、無色透明で無味無臭の、肌触りのサラサラした温泉になっています。銀泉の中でもさらに二酸化炭素泉とラドン泉に分かれています。二酸化炭素泉は、入ると毛細血管拡張による血流増加で、高血圧症、抹消動脈閉塞性疾患、機能性動脈循環障害、機能性心疾患などを緩和してくれます。飲用すると胃液の分泌を刺激し、食欲増進の効果も期待できます。
ラドン泉の方は、呼吸器からのガスの吸入により、全身の組織へ到達し、自然治癒力を高める効果が。筋肉リウマチや気管支喘息などの人にお勧めです。違った特徴をもつ温泉にそれぞれ浸かって、比べてみてください。

◆温泉街にも見どころいっぱい

有馬温泉は、周辺にも注目すべき場所がたくさんあります。まずは「ねね橋」です。有馬温泉街中心地の手前にかかる朱色の欄干の橋で、豊臣秀吉の正妻である「ねね」の像が有馬川を挟んだ向こうにある秀吉と向き合う形で立っています。有馬温泉は子宝の湯としても有名なのですが、ねねは子供ができなかったため遠路はるばる何度もここにやって来たというエピソードがあります。結局最後まで子供は出来ませんでしたが、子供ができるには温泉に浸かるほか、「はらみの梅」を食べる必要があり、ねねは梅干しが嫌いで食べなかったことが理由だと言われています。

念仏寺なども近くにあります。ここもねねに縁がある場所で、彼女の別邸跡だそうです。樹齢250年と言われる沙羅双樹の木があり、6月下旬になると見ごろを迎えます。そして神戸七福神の一つである寿老人が祀られています。また、温泉街では有馬人形筆のお店も有名です。鮮やかな和柄の筆で、持って書こうとすると豆粒ほどの人形が顔を出すからくり筆になっています。なんと全工程手作業で作られています。観光客にとても人気があり、遠方から注文もあるほど。お土産に買ってみてはどうでしょうか。

◆日帰りでも宿泊でも

温泉周辺にたくさんの旅館やホテルがあるので、泊まる場所には困りません。新しくて設備の整ったホテルから、温泉街最古と言われる歴史ある旅館まで、様々な宿泊施設があります。周辺に泊まらなくても、日帰りで行くことも可能です。有馬温泉は駅から近めの温泉なので、駅に近い旅館(ホテル)に行けば、短時間で温泉を楽しめます。土日祝日は観光客で込み合うので、日帰りで行くなら平日がおすすめ。神戸に行ったときは、ぜひ日本最古の温泉を試してみてください。

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