北野異人館で明治・大正気分を味わおう

神戸三宮でも大変人気のスポットが北野異人館街です。多くの異人館が立ち並び、まるで外国のような雰囲気。日々多くの観光客が訪れています。異人館というのは、主に明治から大正時代にかけて作られた、かつて欧米人が住んだ洋館のことです。最盛期には200棟以上の異人館がありましたが、戦災や老朽化、そして阪神淡路大震災によって大幅に減少しています。それでも、今でも60棟ほどの異人館が残っています。それぞれの洋館に入るごとに入館料がかかり、価格は300~1000円とまちまちです。気になる異人館を調べてから行くといいでしょう。今回は北野異人館に行った際に観ておいた方がいい、おすすめの洋館を紹介します。

◆外壁が特徴的なうろこの家

まずは神戸で最初に公開された異人館、「うろこの家」です。外壁の天然スレート石の形状が魚のうろこに見えることからこの名前が付きました。北野異人館を代表する洋館になっています。外国人のための高級な借家として、明治34年に外国人設計者により建てられました。最後の住人は明治33年に来日したドイツ教師E・ハリヤー氏の子息R・ハリヤー氏。そのため旧ハリヤー邸とも呼ばれています。

木造2階建て切妻屋根、黒桟瓦葺きの外観です。異人館の中でも珍しく、当時のインテリアがそのまま残っています。展示してあるマイセンの食器や人形も見どころです。また、姉妹館として「うろこ美術館」があります。ここではヨーロッパの近・現代絵画の名作を幅広く展示。うろこの館に来た際は、美術館の方にも足を延ばしてみましょう。

◆シャーロックホームズの部屋がある英国館

英国館はフデセック医師の診療所兼住居として使われた洋館でした。異人館独特のコロニアル様式の美しいベランダを持っています。中にはビクトリア時代の家具や装飾品なども。

洋館の2階では、名探偵シャーロックホームズの部屋を再現しています。1893年に発表された「マスグレーヴ家の儀式」の記述をもとにして忠実に再現した書斎に、ホームズとワトスンの模型がいる光景を眺めることが出来ます。入り口では英国風のマントと帽子の無料貸し出しも行っているので、これらを身につけてホームズの部屋で写真を撮ってみてはいかがでしょうか。

◆北野異人館のシンボル・風見鶏の館

風見鶏の館は明治42年(1910)、ドイツ人貿易商コッドフリート・トーマス氏の自邸として建てられました。建築に当たったのは、ドイツ人建築家、ゲオルグ・デ・ラランデです。色鮮やかなレンガ外壁と、尖塔の子の洋館は北野異人館のシンボル的存在となっています。1階は玄関ホール、応接間、今、食堂、書斎。2階は寝室、子供部屋、客用寝室、朝食の間という造りです。室内の意匠は部屋によって変えられています。全体的にドイツ伝統様式を取り入れていますが、19世紀末から20世紀初頭にかけてヨーロッパ広がった美術運動(アール・ヌーヴォー)を感じさせるところも。装飾にも注目してみましょう。

ちなみに、1977年にNHK連続テレビ小説で、「風見鶏」というドラマが放送されました。大正時代にドイツ人パン職人と国際結婚した女性の生涯を描いた作品ですが、この話の舞台になったことで異人館ブームが起こります。名前は同じでも北野異人館にある風見鶏の館と直接の関係はありませんが、ドラマによって北野異人館街は大変注目を浴びたと言います。

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